当宿の基本コンセプトは建物のセルフビルドです。
 これまで私が建てたログハウスを金額的な観点から考察すると、費用はプロに頼んだ場合の約4割に抑えられます。
 もちろんプロの仕事に比べると出来栄えは見劣りする部分もたくさんあるのは仕方ありませんが、自分で建てたという達成感や満足度はその欠点まで長所に変えてくれています。
 また、なにより知識と技術が身に付くことで、使用上の不都合があれば、後でいくらでも自分で修正できるようになるのが心強いです。

 宿の経営をしていく上で、大きなウエイトを占めてくるのは施設の修繕費です。
 いつまでも同じ状況にしておくと老朽化し、お客さんに飽きられてしまいます。
 そこで結構な額の費用を注ぎ込んで改修を行うわけですが、それに伴い宿泊料金が上がってしまっては、せっかくの効果が薄れてしまいます。
 うちの宿はこの費用をセルフビルドで抑えるよう努力しています。
 お客さんにとってはより安い料金できれいな部屋に泊まることが出来るので、お得に感じていただけることでしょう。

 では、これまでの主なリニューアル情報を御覧くださいませ。

 駅舎2階・深緑(ヴェール)とログコテージ・すーるの改装 (2020年4月)
駅舎2階・深緑(ヴェール)は、片方の2段ベッドをなくしてリビングスペースを作りました。
窓を塞いでいた看板も移動したので、さらにトレインビューなお部屋になりました。
ログコテージ・すーるは、ロフト部分の仕切りを取り外しました。
余裕のある間取りになったのでより寛いでいただけることと思います。
 駅舎入り口の風除室が完成 (2019年11月)
枠組みと羽目板の一部以外は、近所の解体された家からもらってきた窓など、全て余り物の部材で作りました。
ですから壁の色合いが微妙に違います。
玄関ドアが開く度に寒くなっていた1階談話室。
オートロックも付いて、セキュリティと寒さ対策はこれで良し。​
駅舎入り口の風除室が完成
 ログコテージ・すーる ロフト改装 (2019年6月)
吹き抜け部分を床張りしてスペースを増やし、ロフトの居住性を上げました。
仕切りとカーテンを作り、プライバシーも確保できるようになり、相部屋でも寛げる空間になりました。
1階のベッドにも、ついでにスポットライトとコンセントを増設しました。​
ログコテージ・すーる ロフト改装
 駅舎2階リフォーム (2018年11月)
和室に絨毯をひいて、壁紙を貼り、2×4材でロフトベッドを作りました。
これで3名でもゆとりのある空間になりました。
和室のイメージがほぼ洋室に変わりましたので、リフォームを機に駅舎2階の2部屋に名前を付けました。
こちらは、洋室「流星(ステラ Stella)」です。ステラは、ラテン語で星を意味します。
寝台特急 北斗星の外装に描かれたマークから命名しました。北東側に面し、北極星と北斗七星が望めます。
駅舎2階リフォーム
そして、ベッドルームは「深緑(ヴェール Velt)」になります。ヴェールは、フランス語で緑を意味します。
寝台特急 トワイライト・エクスプレスの外装色から命名しました。南西側に面し、美しい夕日が望めます。
そのベッドルームはログ用塗料で、壁を白にしました。
暗いイメージが少し明るくなりました。
ついでに汚れたマットも新品に交換です。
壁紙が予想以上に仕上がりが良かったので、追加購入し、階段とベッドルームも改装しました。
まあ、とりあえず他の部屋に比べて、駅舎は古い印象があったので、きれいに出来て良かったです。
velt1
駅舎2階リフォーム
駅舎2階リフォーム
 丸太風呂復活 (2018年6月)
丸太風呂が夏期限定の露天風呂として復活しました。
以前のものより長くなり、背もたれの角度が思わず眠ってしまうくらい緩やかになっています。
木々に囲まれ、とってもいい雰囲気に仕上がりました。
ごゆっくりおくつろぎ下さい。
丸太風呂復活
丸太風呂復活
 風呂改装 (2016年12月)
駅舎の風呂を改装しました。
夕方~23時まで入浴できます。
シャワーは24時間いつでも御利用いただけるようになりました。(深夜の使用はお静かに)
窓の外はプラットホームで、定時になると汽車がやってきます。
お子様と一緒でもゆったり入れるようにシェル型バスタブを使用しています。
風呂上りは丸太の椅子でゆっくり寛いでください。
トトロカーテンの向こうには、プラットホームとニセコアンヌプリの山並みが望めます。
風呂改装
風呂改装
風呂改装

 ログハウスあると完成(14年・10月)
2013年5月から始めたログハウス建築も1年半後の14年10月にようやく完成しました。
ログハウスあると完成

ログハウスあると完成
 駅舎の洗面台改装(12年・3月)
駅舎1階の洗面台を新しくしました。木のテーブルが余っていたので陶器ボウルを購入し自作するかどうか悩みましたが、コップやドライヤーを収納するキャビネットと、混合水栓が使いやすかったので市販の洗面化粧台を選びました。扉の色は周囲との調和を考え、ウッドタイプにしました。
設置に1日。今回は配管だけでしたので、それほど難しい作業はありませんでした。
駅舎の洗面台改装
 駅舎のトイレを簡易水洗に改修(10年・11月)
かねてからの懸案がようやく実現しました。
これでより清潔にご利用いただけることと思います。
簡易水洗に改修
 1階談話室床張り(08年12月)
11月に入ってから取り掛かり、途中2週間は実家に帰ってゆっくりしていましたが、12月中旬に出来上がりました。実働1ヶ月です。
これ以外はほとんど何もせず、予約も取らず頑張りました。
そのおかげで素人仕事ながら、まずまずの出来かなという仕上がりになっています。ほんとに部屋らしくなりました。
一面に断熱材を敷き詰めたので、やはり室内は以前に比べ暖かくなりました。
ただ、床が12cm上がったので頭が当たりそうな箇所が出来たのと、カウンタが低くなってしまったため流し台が低すぎるのが若干の難点です。
また煙突の傾斜がゆるくなったため、現在の12cm径の煙突では煙の出が悪くなり、この後15cm径に取り替えました。
1階談話室床張り
 自宅建築(2005年・7月~2006年11月)
06年末から計画を立て初め、3月末に契約を済ませ、ログ材料は6月末に到着し、7~9月の3ヶ月かかってログを積み上げました。
雪が降り出す直前の11月初めに外回りを完成させ、内装工事にかかりましたが大雪のため冬の間は作業がはかどらず、それでも何とか電気配線と水道配管を済ませました。
4月に入り暖かくなるとペースアップし、天井・床・壁を張り終え、ようやく住める状態になり、そして11月13日、ついに入居出来ました。
間取りや設備品を熟慮した甲斐あって住み心地は最高です。
さて、よく尋ねられる費用ですが、家具など生活用品も全て含んで980万円でした。さすがセルフビルド、出費はかなり抑えられました。
玄関にデッキ、裏口にテラスを作る予定ですが、今年は時間がないので、来年に回します。
自宅建築
 トイレ・洗面所建て替え(2003年・6~12月)  
6月から少しづつ進めてきたトイレと洗面所の改装が全て終了しました。
丸太の仮組み、以前の建物の解体、基礎の補強、屋根組み、電気工事、配管・排水工事と、素人仕事ながら今回も全て自分達で出来たことに満足しています。
今回苦労したのは、基礎の生コン流し込み段階で雨が降り続いたことと、駅舎とログの接合部の治め方でした。なんせ以前の建物は、雪の重みと基礎の沈み込みで傾いていましたから、その対策はしっかりやったつもりですが、はたしてどうなることやら。その答えは数年後です。
とりあえず、非常に使いやすく、見た目も良くなりました。
トイレ・洗面所建て替え